デロイト トーマツ
ウェブサービス株式会社

Interview
40歳でクラウドエンジニア、CCoEに。
子育てを最優先にしながら、個と組織の成長に尽くす

亀倉 氏
いまだに根強く残る、「35歳転職限界説」というワード。しかし実際には、40代、50代で転職に成功したケースは世の中に数多く存在する。
今回の主人公、亀倉崇寛氏もそのひとりだ。
新卒以来、組み込み系のエンジニアとして従事。38歳ではじめてAWSに触れ、クラウドエンジニアへの転身を決意した。デロイト トーマツ ウェブサービス(以下、DWS)に籍を転じたのは40歳のときだった。
転職の必須条件としてフルリモートを掲げていた亀倉氏。数多ある企業からなぜDWSを選んだのか。そして今、入社前に描いていた希望は叶っているのか──本人に話を伺った。

クラウドエンジニアとして、ひとりの父親として。理想の職場を求めて再出発

──まず、亀倉さんのこれまでのプロフィールについて教えていただけますか?

亀倉:大学院修了後、新卒で大手機器メーカーに入社。組み込み系のエンジニアとして従事してきました。転機が訪れたのは、38歳のとき。クラウド技術を使った電子ホワイトボードの開発を担当することになったんです。
それまで、デバイスのなかで閉じられていた電子ホワイトボードが、複数の拠点からリアルタイムに書き込みができる。製品そのものにもポテンシャルを感じつつ、エンジニアとしての仕事の取り組み方が180度変わったことに驚きを隠すことはできませんでした。
組み込み系エンジニアだった15年間は「旧来の技術をいかに使いこなすか」という考えで働いていました。一方のクラウドは技術革新がめまぐるしいため、「日々学びながら手を動かす」という真逆の発想に切り替えなければ、技術を使いこなせません。
新しいことに触れながらスキルアップしていくプロセスが、いちエンジニアとして率直に「楽しい」と感じられたんです。
AWSはベストプラクティスがウェブ上で公開されていて、独学しやすい技術。ですが本格的にスキルを伸ばしていくなら、職場を変えるのがもっとも効率的なんじゃないかと思い、転職を決意しました。

──はじめての転職で重視したこと、DWSを選んだ理由は何だったのですか?

亀倉:転職の必須条件は、クラウドエンジニアとして働けること、そしてフルリモートであることでした。
なぜフルリモートかというと、私がプライベートで今もっとも注力したいことは、子育てなんです。幼稚園の送り迎えもこなしつつ、家族と一秒でも長く過ごすためにフルリモートは不可欠でした。
DWSは、人材エージェントに紹介されて知った会社ですが、ふたつの条件を満たしていけることに加え、自分がどういう技術を伸ばしていけそうかが公式ブログから読み取れたことに入社への背中を押されました。
面接では代表の国本から「ハードワークになる手前で、残業調整をしてもらえる」と直々に聞くことができ、理想の環境だと確信。2022年11月に入社しました。

CCoEの一員として、社の技術力向上を推進。個と組織の成長実感が何よりのやりがい

──DWSに入社してから1年ほど経ちました。これまでどのような仕事に携わってきましたか?

亀倉:入社後は、自治体のイベント情報を表示するスマホアプリや建築の現場を支援するアプリの開発を担当させていただきました。そのあとプロジェクトからは一旦離れて、社内エンジニアのクラウド技術向上を推進するCCoE(Cloud Center of Excellence)の一員になったんです。
DWSの技術力を向上させるために、いま、どの領域のスキルを伸ばしていけばいいのか。どう育成していくべきかを考え、実行していくのが主な仕事です。特に注力しているのがセキュリティ領域。クラウド技術に携わっている以上、セキュリティの知識を深め、最新情報をキャッチアップしつづけることは必至。適した講座をセレクトし、順次受講してもらうようにしています。
また、テックリードとして各プロジェクトの技術サポートやアドバイスも行っています。例えば、誰かが設計で悩んでいたら、考え得る手段とそれぞれのメリット、デメリットを列挙しながら、選択肢を増やしてあげる……というふうに、すぐに答えを出すのではなく、エンジニアに伴走しながらよりよい道筋を一緒に探っていく感じですね。

──どのようなきっかけがあって、いまの役割になったのでしょうか?

亀倉:代表の国本からCCoEの構想を聞かされ、「やりたいです!」と自ら挙手しました。入社して半年ほど経って、組織としての課題も何となく見えはじめていたころだったので、組織全体を底上げしていく活動にはぜひとも加わりたいと思いました。
もともと後輩のフォローは苦にならないタイプ。組織・メンバーの成長に寄与できる機会は貴重だし、何よりも自分自身がやりがいを持てるんじゃないかと。

イメージしていたものと1mmのズレがない「働きやすさ」。息抜きは「部活動」

──働き方に関しては入社前のイメージ通りでしたか?

亀倉:はい。家族と一緒に過ごせる時間が増え、妻からも「転職してよかったね」と言われています。
面接時の話通り、忙しくなってきたら残業調整がしっかり入りますし、日によって就業時間を変えることもできるので、非常に助かっています。

──入社してみて気づいたDWSの良さは?

亀倉:部活動が行われているのには驚きました。チャット上のチャンネルを使って、投資、カラオケ、漫画、読書などありとあらゆる部が活動していて、どこもやりとりが活発。私は筋トレ部、コーヒー部に所属しています。
筋トレ部は、それぞれにやったメニューや関連情報をチャットに投稿。基本的にオンラインのみなのですが、コーヒー部では先日みんなでカフェに行きました。はじめてのオフライン活動です(笑)。チャットでも日々、カフェや美味しい豆の情報が飛び交っています。
フルリモートの弊害として雑談しづらいことが一般的にあげられていますが、DWSは部活動があることで、その部分はかなり解消されていると感じますね。

10年後も心地よいカルチャーで──
メンバー自ら組織づくりに関わる

──今後、DWSでやりたいことはありますか?

亀倉:引き続き一人ひとりの技術力向上に貢献しつつ、その成果をうまくビジネスにつなげていき、DWSの成長につなげていく…このようなプロセスを確立できたら理想的だと思っています。
そのためにも、これまで培った技術や関連する自らの知識を、ビジネスサイドでも活かしていきたいですね。会社のためだけでなく、自分の領域や可能性を広げるためにも。

──最後に。ここまで話をうかがって、すごく理想的な職場で働いている印象を受けたのですが、10年後、DWSに在籍していると思いますか?

亀倉:いる可能性が高いですね(笑)。ただ、私が入社したこの1年でもだいぶ会社の様相が変わったので、10年後にどうなっているのかイメージしづらいのが正直なところです。
実は、タスクフォースを組んで「今後、どんな組織をつくっていきたいか」を議論しているんです。心地よいカルチャーを維持しながら成長するにはどうしたらいいのか……改善点を見出し、制度を考えながら、働きやすい組織をつくっていきたい。事業だけでなく、組織についても、自分たちで考え、行動できる点がDWSの最大の良さかもしれません。

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