デロイト トーマツ
ウェブサービス株式会社

Interview
クラウド技術で、もう一段上のキャリアへ──
たくさんのロールモデルのそばで、若手女性エンジニアは駆け上がる

Min HTET HTET 氏
「性別や年齢問わず、誰とでもフラットに話せるのが、この会社で一番好きなところです。メンバーと会話すればするほど、自らの技術やコミュニケーション能力などさまざまなスキルが上達していく。そんな成長実感もあります」
笑顔でこう話すのは、ミャンマー出身のエンジニア、Min HTET HTET(以下、Min)氏。デロイト トーマツ ウェブサービス(以下、DWS)には2022年8月に入社した。
オンプレミスの業務が中心だった前職で、たまたまクラウドに触れ、技術そのものの可能性や面白味を感じたというMin氏。「もっと最先端技術に近い環境で、エンジニアとして成長したい」と転職を決意したという。
DWSの一員となって2年、その思いは叶えられたのだろうか。本人に語ってもらった。

もっと最先端技術を磨ける環境へ──
クラウド技術に触れ、転職を決意

──はじめに、なぜ日本でエンジニアとして働くことになったのか、その理由から聞かせてもらえますか?

Min:「日本で、IT関連の仕事に就く」のが私の夢だったんです。 子どものころからとにかくパソコンが大好きで。「このゲームはどうやってできているんだろう?」といった、ものづくりへの興味がどんどん高まり、いつの日かエンジニアを志すようになったのです。
2010年ころの日本は、私のなかで「世界No.1」で。IT技術が進んでいるイメージがあり、ずっと憧れの存在でした。
夢を叶えるため、大学時代は専門学校にも通い、エンジニアリングと日本語の基礎を習得。専門学校を卒業した後、大学を休学した状態で、日本にきました。
2019年10月、日系のSIerに入社。SEとしてはじめて常駐した客先はガス会社でした。1,000人のエンジニアが関わる業務基幹システムプロジェクトに加わり、テストフェーズから運用保守まで担当しました。
不具合が発生したら、データを調査して原因を突き止め、開発サイドとコミュニケーションを取りながら改善する、というのが基本的な業務フロー。刷新されたばかりのシステムだったため、障害が頻発し、常に対応に追われていました。社会人1年目にはかなりハードな現場でしたが、エンジニアとしての基礎体力はついたように思います。
2社目は、ちょっと変わっているのですが全国的な協同組合でした。業務基幹システムの更改や運用変更、保守に加え、ブリッジエンジニアとしての役割も担いました。オフショア先への進捗管理やマネージメント業務、設計書・資料の翻訳、成果物の品質管理が主な仕事ですね。特に翻訳は、誤訳すると開発に大きな影響が出てしまうので、プレッシャーを感じる作業でしたが、その分やりがいもありました。

──どちらの現場もハードながら充実されていた印象ですが、転職を決意した理由は?

Min:2社目ではじめてクラウドに触れたことで、「常に最先端技術に触れられる職場で、しっかり使いこなせるようになりたい」と思い、転職を決めました。
プライベートではクラウドを使って、アプリやサイトを自作していたものの、仕事で触ると求められるレベルはまったく違います。このままレガシーな現場にいては、自分の技術力が追いつかなくなってしまうのでは、という不安がよぎったんです。

ブログから伝わってきた企業カルチャーに共感。最新技術を駆使して開発に取り組む日々

──DWSを選んだ決め手は何でしたか?

Min:公式ブログ「DWS BLOG」を読んで、「私にとって理想的な職場かもしれない」と思えたのは大きかったと思います。
ブログはメンバーが各自で記事を書いているんですが、一文一文から社内の雰囲気やカルチャーが伝わってくるんです。例えば、「新しい技術を熱心に学ぶエンジニアが多いなぁ」とか「チャットツールを使ってオープンにコミュニケーションしているんだ」とか。
そのほか、フルリモートや福利厚生面が整っていたことにも背中を押され、内定を受け取った後、すぐに承諾しました。

──2022年8月にDWSに入社してから、どんな案件に携わってきましたか?

Min:1年目は、中古車情報サイトの案件を担当しました。Javaを使用した新規APIの開発とAWSリソースの運用保守ですね。
このとき、AWSにはじめて触れたのですが、あらためてクラウドの良さを再確認しました。エンジニアにとっては、特別な設備を持たなくても高度な作業ができる身軽さがあります。お客様にとってはサーバーが不要になることから、運用コストや災害時のリスクが激減します。個人的には、使用後に機器を破棄する必要がなくなるため、環境にやさしい点が気に入っています。
2年目からはグローバル企業の税務管理システムを担当。TypescriptやPythonを使ったデータ連携基盤のバックエンド開発に取り組んでいます。
個人的に面白いと思う瞬間は、どのようなプロセスで開発するのがベストなのか、アイデアを出し合っているとき。一方で、これまで運用保守の仕事が多かったこともあって、開発を担う責任の重さも痛感しています。
例えば、4人のチームメンバーのうち、ひとりでも欠けたら開発スピードは急激に落ちてしまいます。そうしたリスクを回避するため、日頃からコミュニケーションを密に取りながら、いつでもフォローし合える体制にしています。

「互いを助け合う」「失敗を恐れない」…
ここには“手本となる”チームメンバーがたくさんいる

──DWSで実際に仕事してみて、ブログで読んだ印象とは変わりましたか?

Min:まったく変わらないです。むしろ、想像以上にメンバー一人ひとりが温かいと感じました。 特に困っていたらすぐに助けてくれるカルチャーにはいつも感謝しています。
「バグが見つかってしまった」「ここがわからない」などとチャットに書き込むと、すぐに誰かが返事してくれるんです。それも、担当領域を超えて。
先日はPythonのデータフレームのつくり方や結合の部分でわからない部分があり、独り言のようにチャットに書き込んだら、詳しいメンバーが急遽ペアプログラミングをしてくれたんです。画面共有しながら分かりやすくアドバイスしてもらえて、ほんとうに助かりました。
案件ごとの役割はありますが、役職はなく、みんなフラット。このような組織だから、気軽に手を貸せる空気感がこの会社にあるのかもしれません。

──組織やメンバーに対して、絶大な信頼を寄せているんですね。

Min:メンバーに共通しているのは「失敗を恐れない。失敗してもそれを楽しみながら乗り越える」ということ。失敗したらすぐに共有。議論しながら、同じ失敗を繰り返さないようにする対策をとる。とても建設的だと感じます。
尊敬しているメンバーのひとりは、さまざまな技術に興味があって常に挑戦しつづけています。はたから見ていても「成長がとまらない」感じです。お客様や社内でのコミュニケーションを見ていてもすごく参考になるし、“真似したい”お手本となるチームメンバーたちに恵まれていると実感しています。

社内コミュニケーションが成長エンジン。エンジニアとして、人として前進しつづけたい

──DWSで働くメリットは何だと思いますか?

Min:キャリアアップにつながる成長機会が、多いということでしょうか。 技術への意識が高いメンバーばかりなので、チャットの履歴を眺めているだけで「こんな技術があるんだ」と学びになりますし、AWS資格取得や最新技術をテーマにした勉強会も随時開催してくれるんです。
自分の好きなこと、やりたいことが実現しやすい環境もありがたいですね。例えば、チャットや1on1で「プログラミングがやりたい」と伝えておけば、そういう案件が来たときに、ちゃんと声をかけてもらえるんです。
技術以外の部分で自分が一番成長できたところでいうと……家族からも心配されていた「コミュ障」が治りました(笑)おそらく、社内でのコミュニケーション量がものすごく多いからだと思います。朝会では、毎日5分程度ランダムに3〜4名のチームに分かれて会話を楽しむような仕組みがあったり、社内に向けた勉強会を企画して開催したり、文章を書くこともたびたびあるので。
それにしても、こんなにコミュニケーション能力が向上するとは。こうして難なくインタビューをこなせるのが嘘みたいです。

──働き方についてはどうですか?

Min:結婚していることもあって、フルリモートかつ柔軟に働ける環境はとてもありがたいですね。必要に応じて中抜けして、市役所に行ったり、ペットの世話をさせてもらうこともあります。子育て世代のメンバーからは「助かっている」という声をよく聞きます。

──最後に。今後の目標について教えてください。

Min:技術が日々進歩していくなかで「こうなりたい」とは今、明言できないのですが。そんななかでも常に新しいことをやりつづけていきたいと思っています。DWSはそれができる環境なので。近い将来、スクラムマスターなど、開発者以外の立場にも挑戦してみたいですね。 お客様に対しては「この人になら相談できる」「これからも一緒に働きたい」と思ってもらえるような存在を目指しています。

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