デロイト トーマツ
ウェブサービス株式会社

Interview
個の技術力を組織力の強化へ、つなげる──
プリセールスエンジニアがみつけた新たな「More fun」

渡邊 氏
「より広い文脈でのエンジニアリングに携わりたい。制約を持たず、思いや信念を“価値”にして市場に訴求したい──この会社なら2つの望みが叶えられると思ったんです」
プリセールスエンジニア、渡邊桂太氏は、デロイト トーマツ ウェブサービス(以下、DWS)を選んだ理由のひとつについてこう語った。
これまで、事業会社・ITベンダー、情シス・開発エンジニア・プリセールスとさまざまな業種、立場で経験を積み、幅広い知識と視点を養ってきた渡邊氏。年を追うごとに、自分自身の技術力よりも、チームとしての総合力を高めていくほうに関心が移ってきたという。
渡邊氏のこれまでの歩みと、セールスとして最前線に立ちDWSをリードする、今に迫った。

事業会社で知ったクラウドの面白さ。
大手ITベンダーで技術力を高める

──まず、DWSに入社するまでの経歴についてお聞かせください。

渡邊:高専から大学院まで一貫して情報工学を専攻しています。大学・大学院ではデータ工学・データマイニングについて研究しました。
大学院修了後は、新卒で大手製造会社に入社。情報システム部門に配属されました。社内システムの開発や保守におけるベンダーコントロールが主な業務でした。
入社4年目からB2C向けのサービス開発のチームに異動。海外販社も使用するグローバルプラットフォームのガバナンス整備、開発・運用を担当することになりました。PLの立場としてオンプレミスからAWSへの移行プロジェクトのリードを任されたのが、はじめてクラウド技術に触れたきっかけです。

──その時点から、渡邊さんの関心はクラウド技術へ・・・?

渡邊:本格的に興味を抱くようになったのは、約9年勤めた製造業を退職し、旅行会社に転職してからです。
私の役割は国内旅行ECシステムの開発・保守のチームをリードすること。ベンダーマネジメント業務がメインでしたが、しばらく経ってスマートデバイスアプリのリニューアルプロジェクトのテックリードも兼任することに。
これまで課題であったアプリの機能拡張性とリリースサイクル向上のため、バックエンドの基盤構築にAWSのサーバレスアーキテクチャを採用したのですが、期待以上に安価かつ高速に実現できたんです。それから、クラウドネイティブの世界に高い関心を持つようになりました。
その後、コロナ禍になり旅行業界は大打撃を受け、会社の状況も激変しました。当然ながら新しい挑戦は叶いにくくなり、約2年勤務した後、ご縁があった大手ITベンダーに転職。
事業会社以外の立場でエンジニアリングに携わり、複数のクライアントに対して同時に支援するのはこのときがはじめてでしたね。入社当初は正直言って「自らの技術力に対して対価が支払われるのか」という不安もありました。
しかし、kubernetesなどのアーキテクチャ、プログラミングに触れ、業務を遂行していくうちに、自分でも満足のいくぐらいの成長実感を得られるようになりました。

「自分が納得できないものは提案したくない」
──思いや信念を、価値にできる場所へ

──クラウドエンジニアとしてキャリアアップを実現していくなか、さらなる新天地を目指した理由はどういうものだったのでしょうか?

渡邊:ふたつあります。ひとつは「より広い文脈でのエンジニアリング」への挑戦意欲が高まってきたこと。
前職ではプリセールスも経験し、クライアントやデザイナーなどいわゆる非エンジニアとエンジニアとの間に立って、案件を進める役割を担っていました。そこで思ったのは、コミュニケーションやマネジメントが、プロジェクト推進にとって欠かせないスキルなんだと。
こうした経験から、私の関心は「手を動かして、ものをつくる」から、技術力だけでは実現が難しい、「プロジェクトそのものの組成やビジネス目線での価値訴求」へと移りました。
もうひとつは、制約を持たず、私の思いや信念を“価値”にして市場に訴求したいと考えたから。前職では自社サービス・製品にひもづいたアプローチが求められ、お客様にとってベストなソリューションを提案することが叶わなかったんです。この“決めごと”には、始終苦しめられました。

──すごくお客様思いなんですね。

渡邊:私は、自身を「かなり厳しい目を持っているクライアント」だと思って、提案活動をしています。だから、自分が納得できないものは絶対に提案したくないんです。
しかし、不本意ながら「私がクライアントだったら、これはNGを出す」というものもお勧めせざるを得ない場面もたびたびありまして……しがらみなく、お客様に寄り添える企業で働きたい、と転職を決めました。

プリセールス部門をリード。しがらみなく、意思決定が迅速な組織で得られた「広い視野」

──あらためて、DWSに入社した動機について、聞かせてもらえればと。

渡邊:サービス範囲にしがらみがないことに加え、経営陣との距離が近く、迅速な意思決定ができる環境がとても魅力に映りました。
実はコンサルティングファームにも応募していたのですが、次第に「基本は技術の軸で仕事をしていきたい」という意思がより明確になってきたんですよね。模索しながら、幅広くチャレンジさせてもらいそうなDWSにたどり着いた感じですね。2023年3月に入社して、ちょうど1年です。

──DWSではどのような役割を担っていますか?

渡邊:プリセールス・オファリングチームをリードしています。
当チームの主な業務は、DWSのサービス開発・クライアントへの提案活動・プロジェクトの初期発足とチーム組成・セールス拡大に向けた事業戦略の検討、の4つです。クライアントをはじめ、デロイトトーマツグループのセールス担当やコンサルタント、そして社内のエンジニアと日々コミュニケーションをとりながら、業務を推進しています。

──担当領域がぐんと広がりましたが、渡邊さん自身どのような変化がありましたか?

渡邊:まず、お客様とのファーストコンタクトや提案の際、社会全体の課題にまで目を向けた広い視野で、支援の方向性を考えるようになりました。
また、提案やプロジェクト発足の前段階からソリューショニングに関わるようになったことで、これまでにない手応えを感じています。
最初期から戦略をアーキテクチャやテクノロジーの選定や採用などに反映し、設計に落とし込むことは、実行確度の向上や社内エンジニアの技術的挑戦にもつながることを実感しています。

──これまでで、もっとも印象に残っているプロジェクトは?

渡邊:データインテリジェンス基盤を構築するプロジェクトです。今、ちょうど提案が終わって、プロジェクト化を進めているところです。
データ連携基盤の提案ははじめてでしたが、熱量の高いエンジニア数名が提案段階から協力してくれたのはとても心強かったですね。おかげで、AWSアーキテクチャの概要設計、社内での合意形成が迅速に実現でき、お客様に評価いただける提案につながりました。
まさに、セールスとエンジニアの垣根を超えた共創。一体感を持ったチームづくりにあらためて楽しさを感じました。

チーム・組織のケイパビリティ拡充のために、「エンジニアが楽しめる案件」を受注していきたい

──DWSで働くメリットは何だと思いますか?

渡邊:複雑な決裁やワークフローなどはなく、取締役に直接相談し、組織としての意思を素早く固められること。そして社内のエンジニアに幅広いケイパビリティがあり、私の想像を超えるパフォーマンスを発揮してくれることですね。難易度が高い案件にもひるむことなく、自由に提案できるのはDWSの特長だと思います。

──渡邊さんが、今後、DWSでやっていきたいことは?

渡邊:プリセールスという立場になって、私のマインドは個人からチーム・組織のケイパビリティ拡充へシフトしました。あらためて自分自身に課したミッションは、受注するプロジェクトを、顧客価値の最大化だけでなく、エンジニアが高いモチベーションで取り組めるものにすること。エンジニアのモチベーションが、品質に直結すると確信しているからです。
DWSの行動規範は「More Professional」、「More Trust」、「More Fun」。IT技術を軸に多様な分野でステークホルダーの価値訴求を忘れず、信頼(Trust)を得て、より活発なチームを組成し、一丸となって成果を出す(Professional)。そして、チームメンバー、そして自分自身が楽しみ(Fun)ながら、一つひとつの活動に臨める環境が私の理想です。
将来的には幅広いステークホルダーに対し、さまざまな文脈やKPIで「挑戦」「面白さ」を提供できるようになりたいですね。

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