営業全員がAWS資格の取得者という安心感 ──フリーランスとして、AWSのプロとしてキャリアを築いていく

2023.02.20
営業全員がAWS資格の取得者という安心感 ──フリーランスとして、AWSのプロとしてキャリアを築いていく
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国内初、AWSエンジニアに特化したHR事業を手掛けるスカイアーチHRソリューションズ(以下、スカイアーチHRS)。同社では転職支援やAWSエンジニア育成のほか、フリーランスエンジニアへの案件紹介を通した、キャリア支援・構築にも力を注いでいる。

“エンジニア伴走型”を謳い、労働条件のみならず、技術面においてもバックアップ体制を敷いているのが大きな特長だ。

スカイアーチHRSをパートナーに据えると、一体どのような働き方が実現できるのだろうか。2021年6月から同社に登録し、躍進を続けるフリーランスエンジニア・橋本淳一氏に話を聞いた。

IT黎明期にシステムエンジニアの道へ。今、AWSのプロとして輝く

──橋本さんはスカイアーチHRSに登録して1年半とのことですが、これまでどのような案件に携わってきたのですか?

橋本:登録して最初の12ヵ月間は動画配信アプリのプロジェクトに関わりました。AWSで構築された配信基盤をリプレイスする案件でしたが、既存の動画だけでなく、常時・同時配信もするアプリだったので、扱うデータ容量は相当量。技術の難易度が高かった分、やりがいも大きかったですね。 

その後、大手製造業グループ企業の自社サービス基盤の案件に参画し、現在も継続中です。希望していた技術支援やコンサルティングに近い役割でアサインしてもらい、「良い経験をさせてもらっている」という充足感があります。

──フリーランスエンジニアとしてかなり充実した日々を送っているとお見受けしたのですが、以前はどのようなキャリアを? 

橋本:経済学部を卒業後、新卒でSIerにエンジニアとして入社しました。就活では当初、金融機関を中心に50社ほど応募したのですが、「営業職はきっと自分には向いていない。手に職をつける系でがんばろう」と方向転換してたどり着いたのがITエンジニアだったんです。実はパソコンに一度も触れたことがなかったのですが、当時は1990年代後半でIT黎明期。やる気があれば受け入れてくれる時代でした。 

システムエンジニアとなってから転職は3回。いずれもSIerに勤務し、金融や医療など業務アプリのプログラミングを担当することが多かったです。 

──早い段階からIT業界に参入し、未経験から技術を身につけられたのはラッキーでしたね。 

橋本:一般的にはそう思われるでしょうね。でも個人的には思うような結果が出せないうえ、業界特有の体質に疑問を感じる点が多く、常に歯がゆい思いを抱いていました。 

ITは進歩が速いため、エンジニアは絶えず最新技術をキャッチアップしないといけないし、SIerはスキルアップしたエンジニアが力を発揮できる環境を作らなくてはならない。しかし企業側は古いカルチャーを残したまま、目先の売り上げのために受注数を増やしていく……エンジニアは忙殺され、ただただ疲弊するばかりでした。 

一時は「この悪循環を何とか止めたい」と技術をキャッチアップして社内にシェアするなど、自分なりに働きかける活動もしていたんですが、やはり一人でできることには限界があって。うまくいかない状況が2016年まで続いてしまいました。

クラウドとの出会いが、キャリアの大きな転換点に 

──2016年に一体何があったのですか? 

橋本:当時勤務していた会社が初めてクラウド案件を受注して、その主担当に私が抜擢されたんです。しかも最新技術で社内に知見が全くない状態だったため、「橋本さん、これ全部設計していいよ」と。 

「これはキャリアを変えるターニングポイントになる」と直感した私は、AWSに関する知見・技術を必死に習得しながら何とかプロジェクトをやり遂げました。 

この経験は、私自身のキャリア観をがらりと変えました。クラウドにはIT業界を激変させるぐらいのパワーがあり、このスキルをモノにできれば自分は間違いなくキャリアアップできる……そう確信したんです。 

──クラウドとの出会いが、橋本さんのエンジニアとしての未来をポジティブに変えたんですね。 

橋本:そうなんです。まさに大きな希望を持てる糧となりました。 

まず、クラウド案件に関わるようになったことで、私自身の発信量や活動量がぐんと増えたんですよね。プロジェクトで得た知見をブログに書く、ツイートする、関連の勉強会に積極的に参加する……。 

すると自分の存在を知ってくれる人が少しずつ増えていき、取り巻く環境に変化が生まれました。転職コンサルタントやヘッドハンターからちょくちょく連絡をもらえるようになったり、勉強会で質問して「登壇者とフラットに会話できる」手応えを感じたり。 

だんだんと「他にも自分を受け入れてくれる場所があるかもしれない」と自信が持てるようになり、2019年の冬に会社を退職。エンジニアとしてさらに成長するべく、次のステージへ進みたいと考えました。

フリーランスエンジニアになって痛感した「パートナー選び」の重要性

──“次のステージ”とは何だったのでしょうか。 

橋本:当時は「希望の企業に入社すること」を想定していました。その目的を達成するため、自分に不足しているスキルを補いたいと思い、2020年3月から職業訓練校に入校。ネットワークエンジニアリングを勉強するはずだったのですが、実施期間と新型コロナウイルス感染の急拡大がかぶってしまい、予定の半分ぐらいで講座が中止してしまいました。

その後、改めて採用試験を受けましたが、希望企業からは内定がもらえず。「まだまだ実績やスキルが足りない、腕を磨こう」と、一転してフリーランスとして働く道を選びました。 

──なぜ会社員ではなく、フリーランスエンジニアに? 

橋本:どこかの会社に無理矢理入社して長期案件を担当するよりも、業務委託契約で多種多様な案件に、フレキシブルに参加するほうが、自分に足りないものを埋められるのではないかと考えたからです。 

実際にフリーランスになってみて、想像以上の働きやすさを感じています。業務内容は会社員時代とさほど変わらないものの、契約が案件単位、あるいは1~3カ月と短いスパンで更新されるので、仮に相性が合わなかったとしても、見直しや別の案件への変更をお願いしやすいんですよね。 

スタート当初は不安もありましたが、今のところ絶えずオファーをいただいて収入にも満足しています。常に人材が不足している業界なので、安定したスキルがあればフリーランスでも問題なく食べていけるんじゃないかと。 

一方で、SES企業によってエンジニアへの対応はさまざまです。報酬などの労働条件は整えてくれるものの、技術支援は皆無の企業も残念ながら多く。営業担当者がエンジニアリングに明るくないため、相談すらまともにできず。現場で起こる技術的な課題はすべてエンジニアが対応することになります。

フリーランスは続けたいが、この状況からは脱却したい。そう思い、自ら門を叩いたのがスカイアーチHRSでした。

技術のことも、自分のことも理解してくれる最高の安心感

──スカイアーチHRSは2020年12月創業の新会社ですが、どのような経緯からアプローチへ至ったのでしょうか?

橋本:スカイアーチHRSの親会社であるスカイアーチネットワークスは、AWSのアドバンストティアサービスパートナー。AWSに関わっているエンジニアなら、その名を知らない人はきっといないはずです。 

スカイアーチグループのナレッジを活用しながら就業サポートしてもらえれば、私自身クライアントへの貢献度がさらに高まると考えました。

──実際にスカイアーチHRSに登録してみていかがですか?

橋本:最初の面談から「こちらの意向を聞いてもらえている」という感触がありました。条件面だけでなく、こちらがキャッチアップしたい技術領域や希望するポジションについても丁寧にヒアリングしてくれたんです。 

後日、内容をきちんと踏まえたうえで案件を紹介してくれた時は、もう感謝しかありませんでしたね。 

──具体的にはどのような希望を出されたのですか。 

橋本:自分自身が手を動かすのではなく、設計や構築をする人のアシストをしたり、組織を横断するような形で、全体のスキルの底上げをするような役割を望んでいると伝えました。 

序盤でもお話ししましたが、今参画している大手製造業グループ企業の自社サービス基盤案件では希望していた技術支援やコンサルティングに近い業務をやらせてもらっていて、役割を全うしながら、日々自分の成長を実感できています。

──スカイアーチHRSの営業担当者は、全員AWS資格取得者ですが、その点においてメリットを感じることはありますか? 

橋本:私のスキルセットを確かな視点で認めてくれたことに、まず感激しました。日常的な相談においても技術全般の話が通じるのは本当にありがたいです。月に1度の定例ミーティングのほか、少しでも気になることがあれば、すぐに担当の方に連絡しているのですが、いつも的確かつ迅速に対応してくれます。 

例えば、動画配信アプリの案件。国内でも類を見ない大型プロジェクトで、スタート前に「これは自分一人ではやりきれないかもしれない」と吐露してしまったんですが、担当の方はすぐに客先に交渉し、スカイアーチネットワークスからプロジェクトマネージャーとエンジニアをチームにアサインしてくれました。エンジニアの切迫感を十分に理解してくれたうえで、新たに人員を手配してくれるなんて他社では考えられないことです。 

おかげで私は難易度の高い案件をやり遂げ、実績を作ることができましたし、さらに副産物として三人のプロフェッショナルから多くの学びを得られました。 

案件をマッチングさせるだけでなく、私をパートナーとして捉え、将来をしっかり考えてくれている。そんな気持ちが対応の一つひとつに表れているような気がします。

あくまでも“長期視点”で顧客企業を支えていきたい 

──最後に。スカイアーチHRSというフィールドで、今後やっていきたいことはありますか。 

橋本:AWSの技術を通じて、顧客企業をより良い方向へと導いていきたいですね。開発現場にいると、誰もが短期的な視点になりがちなのですが、意識的に長期視点を持って伴走していきたい。お願いされることをただやるのではなくて、その時々のベストな方策を提案していきながら。

また、いちエンジニアとしては開発現場におけるエンジニアリングの辛さを少しでも解消できるような存在になりたいと思っています。

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